日本は他の国に比べて特にヨーロッパと比べて高温多湿です。世界初の防水機能付きの補聴器を作ったのも、日本の大手メーカーです。つまり日本のメーカーが、防水機能を補聴器に採り入れた背景には、日本の湿気事情があったのです。
汗や湿気による補聴器のトラブル
汗や湿気により、補聴器は内部の部品が錆びてしまいその結果、様々な不具合が起きてしまいます。
- 音量が上がらない⇒ボリューム不良
- 電源が入らない⇒スイッチ不良
- 雑音が入り聞こえにくい⇒レシーバー不良
IPが防水機能を示している
IPとは世界各国で使用されている、防水・防塵性の等級を示すものです。水を防ぐのみでなく、塵やほこりも防ぐ機能も含まれています。
IPの右側には数字が書かれています。この数字は等級を表しており、防水性、防塵性の数字です。最高の等級は68で防塵性6防水性8を表しています。つまり、IP68は防塵構造・防水機能に優れた補聴器と考えられます。
本体のケースが防水加工されている
防水機能の必要性を反映した補聴器の場合は、本体ケースが防水加工されています。そして、水やほこりを寄せ付けない防水機能のあるシートが補聴器に利用されています。補聴器のマイクや空気用の穴には特別な素材のシートを張り、補聴器を水から守っているのです。
そもそも、本来の補聴器は音を取り込むマイクがあるため、穴がある構造です。また、空気電池を使うための電池ボックスの底に穴や隙間もあります。穴や隙間部分を埋めると音を拾えなくなるため、補聴器としての機能を果せなくなるのがネックでした。
浸水を防ぐパッキンなど優れた防水機能がある
防水機能付きの補聴器には、本体のケース以外にも優れた機能があります。たとえば、つなぎ目から水分が浸入するのを防ぐパッキンや、制御基盤に施す防水処理が存在します。これらの機能により、優れた防水機能付きの補聴器が多くなってきました。
例えば、補聴器をつけたままシャワーを浴びてしまった。ほんの一瞬では補聴器は壊れません。スポーツクラブでプールの中を健康のため、下半身だけ浸けて歩く。これも通常は大丈夫です。
防水機能が一段と強くなっている補聴器も出てきました。しかしながら、今のところ完璧な防水とは言えません。大切なことは汗をかくのは仕方ないことです。その後、きちんとお手入れをするか、です。汗や水気があれば補聴器を丁寧にきれいな布でふき取る。夜は毎日、補聴器乾燥ケースに保管する。この繰り返しで大切に扱って下さい。それが聞こえにも影響してきます。
まとめ
補聴器は直接、肌につけるものです。汗、湿気はどうしても起こります。しかし、多くの人の不安を払拭させる防水機能のある補聴器もありますのでご検討下さい。
防水機能付きの補聴器はIPで防水機能の高さを示しており、最高等級はIP68です。また、本体のケースが防水加工になっていたり、防水性のあるパッキンを使用したりしています。さらに制御基盤も防水処理がされているので、安心です。
「奏音-kanon-」は、千葉県船橋市の補聴器の専門店です。様々なタイプの補聴器を取り扱っておりますので、防水性に優れた補聴器をお求めの場合も、ご相談下さい。FAXやメールでご来店予約を行っており、お客様をお待たせせずにじっくりとお話をお伺いします。補聴器についての十分なご理解を頂いてから、ご自身に合う補聴器を選んで頂きたいと考えているからです。 どのようなことでもお尋ね下さい。