補聴器は調整フィッティングで変わります!

補聴器は、購入してすぐに最良の状態で使用できるわけではありません。ご自身の聴力や周辺環境に合わせ、適切に調整する必要があります。同じ補聴器であっても、調整の仕方によって聞こえ方が大きく異なります。そのため、調整は非常に重要です。

今回は補聴器調整の重要性や調整のタイミングについてご紹介します。

補聴器調整の重要性

補聴器は、購入後すぐに満足できる聞こえ方にはなりません。調整をして、ご自身に合う補聴器にカスタムする必要があります。かなり満足されても使いこなしていくうちにまた経験していくうちに聞こえ方感じ方も変わります。

聴力データに基づく調整が必要

補聴器調整(フィッティング)は、聴力データに基づいて行わねばなりません。

主な聴力測定は、次の3つです。

  • 気導測定
  • 骨導測定
  • 不快閾値の測定

気導測定は、耳にヘッドフォンを当て外耳道から内耳への音の伝わり度合いの測定です。左右それぞれ測定します。骨導測定は、外耳道や中耳を通さず内耳に音を伝え、聞こえ方を測定します。骨からの伝わり方によって難聴の種類も見当がつきます。  不快閾値の測定は、補聴器の最大出力制限を行うために、音の聞こえ方・感じ方を測定します。瞬間的に大きな音も出します。一人ひとりの聴力に合わせるため、測定も経験が必要です。

補聴器の目的は人それぞれ

補聴器の調整が重要であるのは、利用目的が人により異なるからです。一般的には補聴器を調整する際は、年齢や補聴器の使用経験などに基づく処方式に従い、調整を行います。しかし、処方式に従って調整された音が、最も聞き取りやすいわけではありません。補聴器を利用する場所や目的は人それぞれ異なり、生活環境なども踏まえて調整する必要があります。そのため、カウンセリングを行って調整することが大切です。

補聴器によっては型の採取が必要

補聴器の種類によっては耳の型を採取し、補聴器を作成しなければなりません。耳あな型は、外耳道にフィットする形状にするため、型を採取してオーダーメイドします。音質音量の調整だけでなく、形状の調整も必要になるのです。耳にフィットする形状にすることで、補聴器の着け心地も変わります。 耳かけ型補聴器の場合はイヤモールド耳栓により聞こえに大きな影響もあります。測定の結果によってはイヤモールドをお勧めします。

補聴器を調整するタイミング

補聴器の調整は、購入したときに行うだけではありません。良好な状態で使い続けるためにも、適切なタイミングで調整する必要があります。補聴器を調整するタイミングは、次の通りです。

補聴器を購入したとき

聴力測定の結果でご希望機種のお貸出しをします。一般的にはやや低めの音量でスタートします。お試し期間の聞き心地を確認して頂き、よろしければ、ご購入をお勧めします。同じ音質音量でまずは始めることも多いです。しかし、補聴器の購入後、2週間程度で一度は必ず再度、調整の確認をお願いしています。1回の調整では聞き取りやすい状態にできないことも多いため、1か月後を目安に色々とお話をお伺いして再調整していきます。

3か月から半年に1度

補聴器の購入後、落ち着いて上手く使用出来ていても半年に一度はクリーニングも含めて再調整をお勧めします。定期的に調整することで、ご自分に合った聞こえ方の補聴器へと進化させられます。使っているうちに、環境の変化など聞こえ方への不満が出てくることもあり、調整して解消するのです。  補聴器の使用状況も分かると性能を長期間保持することも出来ます。また、年に一度の聴力測定もとても大切です。

まとめ

補聴器は購入したままの状態で満足せずに是非、細かい点もお聞きして調整を繰り返すともっと効果的に使えます。そのため、補聴器の専門知識を持つ認定補聴器技能者の調整が大事です。購入時だけでなく、定期的に調整することで、ご自身にとって聞き取りやすい補聴器へとカスタムできるでしょう。補聴器は長くお付き合いするものです。調整を繰り返し行うとよりお耳に合った補聴器になります。

「奏音-kanon-」は、千葉県船橋市の小型補聴器専門店です。認定補聴器技能者も在籍しており、お客様一人ひとりの聴力やご要望に合わせ、聞き取りやすく調整いたします。船橋駅北口から徒歩2分と便利な立地にあり、お出かけやお買物ついでに調整にお越しいただけます。

平日はもちろん、日曜祝日も午後8時まで営業しておりますので、いつでもお気軽にご来店ください。